魅力いっぱい板張り内装・リフォーム例

オフィスや店舗などの壁面の仕上げでは、板張り仕上げがおすすめです。木質系材料で壁をつくると、空間のイメージをコントロールするデザイン的役割りの他に、さまざまな効果を得ることができます。ここでは、インテリアを板張りで仕上げる際の可能性について見てみましょう。

 

 

板張りとは?メリットは?

内装の仕上げについては、予算や好みに応じてさまざまな方法が選べます。壁の仕上げについては、石膏ボードなどの下地の上にビニールや布製のクロスを貼る方法が最も手間がかからず一般的です。予算にも余裕があり、質感にこだわるなら漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)などを用いた塗り壁もよいでしょう。「無垢材(むくざい)」や「合板(ごうばん)」の板材を並べて、壁面を構成するのが板張り仕上げです。板壁(いたかべ)とも呼ばれていて、木質系素材の性質を最も活かせる仕上げです。壁全体を板材で仕上げる場合もありますが、壁の下半分だけに板材を張ることもあります。そのときは上半分をクロスや塗壁で仕上げますが、板で覆われた下部分を腰壁(こしかべ)と呼びます。羽目板(はめいた)と呼ばれる比較的幅の狭い板を張る場合、目地のラインや木目によって方向が生まれます。縦と横の2種類です。縦張りと横張り違いは、空間に異なった印象を与えます。そのため、羽目板の割付はデザイナーによる空間イメージのコントロールによく使われる手法です。

板張りのメリットや注意点

板張り仕上げの場合、板面が室内に露出することになります。塗装されていない場合は、木材の持つメリットが十分に生かされます。
1つ目は、調湿効果です。塗り壁ほどではないですが、板壁は部屋の湿度を調整してくれる機能を持っています。湿度の高い夏には湿気を吸収し、乾燥する冬にはその湿気を放出するのです。2つ目は、吸音効果です。鉄筋コンクリート造の壁面と比べると、いつまでも音が響いてしまう残響現象などは段違いに抑えられます。コンサート・ホールやレコーディング・スタジオなどで使われる専用の吸音材ほどの効果はありませんが、店舗やオフィスでは十分でしょう。また、羽目板の間に隙間をあけて、下地に吸音材料を埋め込むような使い方をすれば、見た目は普通の板張りであっても、音響設計に使える壁になります。
メリットの多い板張り壁ですが、注意点を2つ紹介します。1つ目は、塗装の仕上げについてです。同じ材料を使っていても、塗装によってイメージが変わってしまいます。木質系材料の場合、表面仕上げには豊富なバリエーションがあります。素材表面をそのままで仕上げる無塗装の状態から、木目がわかるステイン系塗料、その上に塗り重ねる透明のニス、さらに色や艶が自由に選べる水性・油性塗料などです。見た目の印象でいえば、ナチュラルで若々しい雰囲気を出すには、無塗装か薄めのステイン系がよいでしょう。また、クラシカルで重厚感のある雰囲気であれば、ワックスなどで艶を出したりする方法もあります。なお、塗装には表面を保護する役割りもあるので、無塗装にすると材料劣化の進行が早まることがあるので注意が必要です。オイルフィニッシュと呼ばれる塗料などは、油が主成分なので塗膜を作らず、吸湿性を保ったまま耐久性を向上させることができます。プロの意見を参考にして、機能やデザインの用途に合わせた最適な塗装を選びましょう。

注意点の2つ目は、板張りする面積です。木材の持つ見た目や雰囲気を強調するには、アクセントとして使うのが基本です。具体的には、1つの材料を使いすぎないのがポイントです。現代的な印象を与える空間を演出するには、板張りは多くても壁の1面程度で抑えましょう。または、腰壁にして壁の上半分や天井は違う素材で仕上げます。木材などの自然素材は、鉄、ガラス、合成樹脂など人工的なものと比べて個性の強い素材です。室内全部を同じ板材で仕上げると、うるさく感じることもあります。店舗であれば、コストの問題と合わせて、そこで扱うアイテムとのバランスをよく考えて板壁の面積を決めましょう。

板張り内装①天井が高く見える縦貼り

天井を高く感じさせたい時には、縦板張り仕上げが適しています。垂直方向の高さを強調するには、縦方向のラインを表現するのが一般的です。商業建築では、天井高が低めに設定されていることもあり、店舗の吹き抜け部分などにはひと工夫必要です。壁面を縦板張りの仕上げにしたり、床面を明るく、天井面を暗めにするなど照度を変化させたりすると、見る人に実際よりボリュームのある空間印象を与えることができます。

板張り内装②部屋が広く見える縦貼り

空間に奥行きを感じさせたい時には、横板張りが適しています。ボーダーシャツと同じですが、横方向のラインは幅が広く見えます。このような人間の視角の偏りを錯視と呼びますが、これを壁面の仕上げにも応用するわけです。例えば奥行きの狭い居室を持つマンションなどでは、横板張りにすると、実際より広い印象を与えることができます。店舗であれば、さらに天井に近い部分の壁面を鏡張りにしておくとよいでしょう。写し込まれた天井などが奥にも続いているように見えるので、室面積拡大効果がさらに強まります。

板張り内装③落ち着いた印象の腰壁張

見た目の重心をなるべく下に持ってくると落ち着いた印象の空間になります。空間デザインであれば、天井面近くを軽く明るめにして、床面近くは落ち着いた素材や色で仕上げることになります。この方法のひとつとして、腰壁張りがあります。床からの高さ約1メートルまでを板張りにするのです。ヨーロッパの伝統的な宮殿や貴族の邸宅の内装などでもよく使われる手法です。塗装にも気を使い、艶を出した濃度の高い茶系で落ち着いた色目にすると、部屋全体に重厚感がでます。

板張り内装④個性派の部屋の一部や、壁一面のみなど

自然素材としての木材の存在感は大きいので、空間にメリハリをつける要素として、部分的に使ってみましょう。しかし、店舗の内装の場合、最も目立たせる必要があるのは商品です。壁が主張しすぎるのは本末転倒になりますので、バランスに気を付けることが重要です。例えば、壁の一面だけを個性的な木目を持つ板張りにした場合は、そのほかの壁はコンクリート打ち放しにするなど、コントラストを強調するようにします。

まとめ

店舗デザインには、空間と商品のバランスを考えたデザインが重要なポイントです。また、そのデザインを実現する施工管理能力も必要となります。その点、Largoでは設計・デザインから最終的な施工まで全てをトータルにマネジメントしています。板張り内装を検討しているのであれば、ぜひLargoに相談してみてください。