アンティークな内装・空間の作り方

時間を経たものにしか出せない味わいを感じる空間は居心地がよく、内装としても人気もあります。ただ、アンティーク調の趣あるインテリアを探しても、何から揃えていけばいいかわからない人もいるのではないでしょうか。そこで、今回はアンティークの内装についての基本を紹介します。

 

 

アンティークとは、ヴィンテージの違いやインテリアの特徴

「アンティーク」という言葉は知っていても、明確な定義を知らない人もいるのではないでしょうか。アンティークとは、もともとフランス語で「骨董品」という意味の言葉です。現在の定義として正式にアンティークと呼べるのは、作られてから100年以上経過しているものになります。これは、1934年にアメリカ合衆国で制定された通商関税法に「製造された時点から100年以上を経過した手工芸品・工芸品・美術品」と明記されています。古い時代のものを表す似た言葉として「ヴィンテージ」という表現もありますが、こちらは当たり年のワインを指すものでした。その後、時間が経っても人気がある「名品」を指し、インテリアやアパレルなどあらゆる業界でヴィンテージという言葉が使われています。インテリアにおいては、主にアンティークより新しいもので、現在から10年以上前に作られたものを指しています。特に、古い時代のものというだけでなく、こだわりの逸品や希少価値の高いものがヴィンテージと呼ばれています。

アンティークな内装のポイント

アンティークな内装を作るにあたり、最初に考えたいのは壁面と床材です。壁も床も面積が広いため、空間全体の印象を左右する大きなポイントとなります。中でも16世紀のフランス宮廷のようなクラシカルな白い壁は、合わせる家具を選ばないため挑戦しやすいでしょう。また、タペストリーなどを取り入れても、アンティーク家具でそろえた空間をさらに華やかに彩ることができます。また、床は古くからヨーロッパ諸国でも広く普及していたオーク材を使うとグッと雰囲気がよくなります。幾何学模様の寄木細工で床をデザインするのも、空間に深みが出るのでおすすめです。1つ注意しておきたいのが、使用する木材の風合いです。時間を経たからこその古い質感や味わいが、空間としての完成度を高めてくれる重要な要素だといえます。つるつるに磨かれた新しい木材を使ってしまっては、せっかくの雰囲気を壊してしまいかねません。新材であっても、長い年月をかけてできたようなスクラッチ加工がされているものもあります。実際にレイアウトするアンティーク家具とのバランスを見ながら、色味も含めて選ぶようにしましょう。

アンティークな家具のポイント

「アンティーク家具」としてよく思い浮かべられるのは、ルネサンス様式の室内装飾でしょう。豪華なシャンデリアも人気のアイテムのひとつです。また、「カッソーネ」と呼ばれるチェストも代表的なインテリアです。彫刻や漆喰で細かなデザインをほどこした伝統的なデザインで、16世紀頃までのイタリアでは婚礼用にも作られていたといわれています。柱のような脚付きのテーブルやチェアも、ルネサンス様式から続くデザインを踏襲したものです。複雑な彫刻で装飾された芸術作品のようなインテリアは本当に美しく、現代でも愛されています。少し値が張るものでも、お気に入りのアイテムを見つけたら、何とか手に入れたいものです。すべてを高価なアンティークでまとめるのは大変かもしれませんが、数を絞って本物志向のものを取り入れることで、全体のバランスをとりやすくなります。

アンティークなキッチンや洗面所のポイント

キッチンや洗面所などの水回りも、それぞれのこだわりが表れる大切な場所です。キッチンや洗面所の床やカウンターは大理石でまとめれば、クラシカルな雰囲気を演出できます。また、洗面ボウルや水栓金具なども、さまざまな種類のものがあります。ゴールドの蛇口なども、シンプルな空間のなかにポイント使いすることで光るアイテムになります。あわせて、タオルかけやペーパーホルダーなどの小物も選んで、統一感を出したいところです。

アンティークな雑貨で一工夫

壁、床、家具といった大きなところが決まったら、小物でさらにランクアップさせましょう。ドライフラワーなどは100円ショップで購入できるものもあり、探せば安価でいいものをそろえられます。重厚感のある古い洋書なども、棚に置いておくだけでセンスを感じさせてくれるものです。また、ミラーは壁掛けやスタンド型の姿見などさまざまなタイプがありますが、いずれも縁に注目して選ぶのがバランスをとるポイントです。テーブルやチェアの脚などと合わせた彫刻をほどこしたような縁のものを選ぶと、全体の統一感が取れます。さらに、窓やドアのガラスの一部にステンドグラスを取り入れるのもおすすめです。ステンドグラスのランプをポイントとして合わせてみるのもいいでしょう。壁のあしらいとして、ウォールランプで装飾するのもアンティークな雰囲気を高めます。雑貨まで細部にわたってこだわることで、空間全体の趣を格上げしてくれる効果があります。

まとめ

古きよきものを大切にし、アンティーク調の空間を作っていくには、内装、インテリア、雑貨を含めた小物などトータルでのバランスが重要です。ただ古いものを置いているだけではちぐはぐになってしまうものの、コツをつかめば心が落ち着くすてきな空間になります。理想の空間はどのようなものか、アイデアを形にしていくプロセスについては、一度内装のプロに相談してみるのもおすすめです。

全国のレストランやカフェ、バーといった飲食店やヘアサロンなどを手がける「Largo」は、アンティーク調の内装についても多数の実績があり、定評があります。夢や憧れを形にしようと思うと、ついついデザインの追求にばかり気を取られてしまい、コストも膨らんでしまいがちですが、いざ出来上がったときに使いやすいかどうかという視点も忘れてはいけません。実際の導線や機能性にも配慮して、最適なレイアウトや設備を提案してくれるのはプロならではの視点です。また、どのくらいのコストをかけられるかという点も、適宜確認しながら進めてくれます。トータルデザインとともに、使いやすさやコスト面においても相談できる、頼れるパートナーの助けは心強いものでしょう。理想の空間を実現するために専門的な力も借りながら、満足度の高い内装を仕上げてみてください。